家族経営の事業承継は難しい

家族経営の事業承継は難しい

家族経営の会社において、事業承継はとても難しいものです。多くの家族経営の会社においては、経営者=オーナーは家族の誰かが継いでくれると思いがちです。しかし実際のところ、子供がかならずしも継ぐとは限らないことに加え、子供が継いだ後、多くの会社が事業から撤退することを選んでいます。3代目ともなると生き残る会社はとても少なくなります。4代目は言うまでもありません。やはり、誰かしらが継いで上手くやってくれるという経営者が考えるというのは楽観的過ぎるのです。

 

家族経営の会社における事業承継で難しいのは、そもそも家族が継いでくれるか否かということに加え、外部の人材が継ぐことも難しいということがあります。ある程度の規模の企業であれば、従業員の中から後継者を選ぶことが可能ですが、夫婦で切り盛りしているような小規模な商店をわざわざ外部の人材が継ぐというのは、しごく稀なケースです。

 

また、資産の継承も難しい問題があります。良く問題になるのが、現経営者が一人で計画しているだけで、子供や配偶者がそれを知らないということです。また、死んだ時は単純に一方の配偶者に任せてしまえばいいと思っているケースもあります。相続人の間での公平性という面で問題も出てきます。例えば、会社の株は議決権の問題から、基本的に後継者に集中させることが必要ですが、日本の民法には遺留分という相続人の公平性を重視した法律があることから、株が分散する可能性があります。また、事業に使用している土地の問題もあります。後継者ではない相続人が土地を取得した場合、最悪は事業を行えないという状態にもなりかねません。

 

このように、家族経営の事業承継には難しい問題が多いと言えます。それゆえ、早めの事業承継計画策定が必要になるのです。